【通勤ストレスを軽減】朝は東へ、夕暮れは西へ―陽射しと共に歩く日常―

朝の光がくれるもの
通勤時間の過ごし方が一日の気持ちに少なからず影響を与えるように思う。
徒歩通勤にしてから仕事に対するストレスが大幅に軽減された。
家を出た瞬間は気分が乗っていなくても、片道3キロほどの道のりを歩き、オフィスに着く頃には不思議とすっきりとしている。
帰りも同様に会社を出るときは、仕事のことを考えているが、家に着くころにはスイッチが切り替わっている。
なぜ、徒歩通勤にしたことで仕事のストレスが軽減したのか。
それは、陽射しと関係があるのではないかと考えた。
陽射しと気分のリンク
行きは朝日のスイッチ

オフィスは自宅から東の方向にあるため、朝の通勤ルートは、昇る朝日に向かって歩く。
毎朝、顔を上げれば太陽が眩しいし、夏場は暑い。
だけど、会社に着くころにはすっきりと目が覚めて、やる気が満ちてくる。
朝日を浴びることで「セロトニン」が分泌されることによる効果なのかもしれない。
セロトニンとは?
- 「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質
- 精神の安定・安心感・意欲の向上などに関与
朝日を浴びるメリット
朝日を浴びることで:
- セロトニンの分泌が活性化 → 気分が明るくなる、うつ予防に◎
- 体内時計(概日リズム)がリセット → 夜の睡眠ホルモン「メラトニン」が14〜16時間後に自然に分泌されるように
- 集中力ややる気UP → 脳がシャキッと働き出す
また、夜になるとセロトニンがメラトニンに変わって眠気を誘うという流れがあるため、朝にしっかり太陽光を浴びることが、夜の快眠にもつながるのだと。
帰りは夕陽のスイッチ

🌇 夕陽を浴びるメリット
1. 体内時計の「夜モード」への切り替え準備
- 夕方の光は朝ほど強くないけど、**赤みがかった光(オレンジ系の波長)**は脳に「日が暮れるよ〜」と教える合図になる。
- これにより、数時間後に**メラトニン(睡眠ホルモン)**が自然と分泌されやすくなる。
2. セロトニンの分泌をサポート
- 朝ほどではないけど、外の光に触れることでセロトニンの分泌が促されて、気持ちの安定やリラックスにつながる。
- 特にストレス緩和や反芻思考(くよくよ)を抑える効果があると言われてるよ。
3. マインドフルネス効果
- 夕陽の時間って静かで、ちょっと感傷的な気持ちにもなりやすいよね。
- そのタイミングで意識的に呼吸を整えて夕陽を眺めることで、脳の疲れや思考のノイズをリセットできる。
- 一種の瞑想・マインドフルネス効果になることも。
4. 自然とのつながりを感じる時間
- 都市にいても、夕陽を見ると「今日も一日終わるなぁ」って実感できて、生活リズムや感情の整理につながる。
🔦 注意点(逆効果にならないために)
- 夕方にスマホやLED照明の白色光を強く浴びると、体内時計がずれて夜眠れなくなることもある。
- なので、夕陽のようなオレンジ〜赤っぽい光を意識的に取り入れるのはむしろ理想的✨
陽射しと気分のリンク
雨の日は、地下鉄に切り替える。涼しくて快適、所要時間も短くて済む。
でも、なんだか物足りない。
単に天気のせいかもしれない。
けど私は、「太陽を浴びて歩く時間」が、自分の気持ちを整える時間になっている気がしている。
オールドレンズで枝垂桜を逆光で撮ったときのように、光が差す方向には、何か特別な力が宿る気がする。
帰り道、夕陽のスイッチ
そして帰り道。
西の空に沈んでいく夕日を見ながら、私は歩く。
仕事から「日常」へと気持ちを切り替えるスイッチみたいなものが、夕暮れにはある。
疲れているはずなのに、不思議と足取りは軽くなる。
街を歩きながら、サルスベリの花にカメラを向けてしまうのは、たぶんそんな気持ちの余裕があるからだろう。
通勤ストレスを軽減する”光とともにある日常”
人間に本来備わっている性質なのか、それとも、ただの思い込みなのか。
――それは、正直わからない。
けど、朝日とともに始まり、夕陽とともに終わる毎日は、私にとって自然で心地よい。
通勤ストレスを軽減したいという人は、是非、いつもの駅より一つ手前で降りたりして、試してほしい。
今日もまた、行きは東へ、帰りは西へ。一日がはじまる。