パキポディウム・サキュレンタム の育て方【初心者にもわかりやすく解説】

お店で偶然見つけたぷっくり丸いシルエットが可愛い塊根植物「パキポディウム・サキュレンタム」を我が家に迎え入れたので、育て方をまとめてみました。

ぽてっとした丸みのある素敵な株に育てたい!
健康に育てて、綺麗な花を見てみたい!
という方に向けて、分かりやすく解説していくよ
パキポディウム・サキュレンタムとは?
基本情報
科目 | キョウチクトウ科パキポディウム属 |
原産国 | 南アフリカ(東ケープ州~西ケープ州南部) |
名前の意味 | succulentum=多肉質 |
別名 | 天満空(てんまくう)・友玉(ゆうぎょく)※由来は分かりませんでした |

草もまばらな小石だらけの痩せた土地に自生しているんだって

パキポディウム・サキュレンタムの特徴と性質
特徴は何と言っても太く紡錘形の塊根。大きく育つと直径1m近くになることもあるようです。(うちのは5㎝くらいですが笑)
また、塊根の頂点から棘のある枝を分岐しながら伸ばし、こちらも最大で長さ1m近くまで伸びることがあるようです。(枝はうちのも長くなり、今では30㎝くらいあると思います)
初夏には白×ピンクの美しい花を咲かせます。花弁が大きく裂けているのが特徴です。

特徴と性質
日当たり | 大好き |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い(塊根植物には珍しく氷点下にも耐えられるみたい) |
注意点 | 真夏の強すぎる直射日光に当て過ぎると葉が萎れる恐れがあるようです |
日当たりの良い場所を好みます。また、冬季には寒くなる地域に自生しているため、マダガスカル原産の他のパキポディウムと比較して耐寒性が強く、氷点下でも耐えることができるようです。実際、うちの子(大阪育ち)も年中屋外で管理していますが、問題なく越冬できています。
パキポディウム・サキュレンタムの育て方
置き場所
- 基本は「日当たり&風通し良好」な場所
※真夏の直射日光は避けた方が良い - 梅雨明け以降は雨ざらしOK
- 冬は断水して休眠&日光管理で屋外越冬も可
※小さい株は体力が無いので、室内で越冬させた方が良い

冬場は雨風を避けた日当たりの良い場所に置いてあげよう!
なるべく日光に当てて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げてあげると耐寒性が増すみたい
水やり
春〜夏(成長期)
- 新芽が出たら徐々に水やり回数を増やす
- 梅雨明けまでは「完全に乾いて数日後に水やり」
- 梅雨明け後は「表面が乾いたらたっぷり水やり」
- 真夏は毎日水やりしてもOK ※晴れ&風通しが良い場合に限る
春になり新芽が徐々に展開し始めても、いきなり沢山水やりをせず、少しずつ回数を増やしてあげた方が良いようです。
秋~冬
- 涼しくなったら水やりを徐々に減らす
- 本格的に寒くなったら断水管理へ切り替え
おすすめの土
最適な土の特徴は、
- 多肉植物用の粒の大きな土(観葉植物用の土)
- 観葉植物用土+川砂・バーミキュライト・パーライトをミックス
- 赤玉7:腐葉土3+川砂で水はけを調整
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現在育てているサボテンや多肉植物は全てこの土を使っていますが、株も健康にすくすく成長し、葉も綺麗な色になるのでおすすめできます。
肥料
肥料は成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料やマグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いようです。
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少し元気がなくなってきたら、こちらを吹きかけてます。手軽なのでおすすめです。
剪定
パキポディウム・サキュレンタムは剪定することで新たな目が出てきます。
剪定を行うと葉による吸い上げがなくなるため塊根部が太りやすくなるようです。
タイミングは生育期の初夏がベスト。
交配
複数の株で花が咲いたら交配により種子を残すことができます。
ポイントは、できる限り雄しべが乾いている午前に交配させること。
雄しべと雌しべを残して花びらを取ると作業がしやすいようです。
病気・害虫対策
風通しの悪い場所に置くとカイガラムシが発生しやすくなります。
以下、カイガラムシの特徴と付いてしまった時の対策です。
カイガラムシの特徴と対策
カイガラムシの特徴は、
- 風通しが悪いと発生しやすい
- 放置すると繁殖し、すす病などの原因にもなる
対策としては、
- 幼虫のうちに早期駆除
- 成虫は殻で覆われており、薬剤が効きにくいため、歯ブラシ等で除去
です。万が一、カイガラムシが発生してしまったときは、極力早めに殺虫剤を使用しましょう。
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カイガラムシやその他の害虫が発生した際に使用しましたが、効果覿面ですぐにいなくなりましたので、お困りの際は是非試してみてください。
まとめ
調べてみて、パキポディウム・サキュレンタムは、耐暑性・耐寒性に優れた、比較的育てやすい塊根植物であることがわかりました。
〔健康で素敵な株に育てるためのポイント〕
- 日光と風通しをしっかり確保
- 夏と冬の水やり管理を意識
- 剪定により塊根を太らせることが可能
今後も【パキポディウム・サキュレンタムの成長日記】として、定期的に更新していく予定なので、是非また見にきてください。